令和7年新年のご挨拶
令和7年元旦
謹賀新年本年は、いよいよ昭和100年という節目で、理事長である私は70歳という大台を迎え得る時に到りました。
さて、令和5年末に空家法が改正されました。これは、急速に危険空家が増えて、国民経済に深刻なマイナス効果が予想されるため、強力な対策をしたものです。その一つの方策が民間の能力を地方公共団体に取り込む、「空家等管理活用支援法人」を市町が指定するというものです(同法23~28条)。このほか、同じく令和5年末に施行された民法改正にも対応しています。
当社団が目指す公法-私法を使い分けていく手法が、ようやく制度化されたと、私どもは高く評価しています。
そして、当社団は、令和6年3月には防府市の、6月には周南市から指定を受けました。もう少し多くの市町から指定されることを目指していましたが、社員不足等の非力から、申請に至らず、達成できませんでした。令和7年には必ず、より多数の市町へ申請し、指定を受けられるよう努めて参ります。
指定を受けた両市からは、具体的事案についての依頼が、計10件近くあります。宅建協会の方々の協力によるもののほか、以前より申し上げている「空家をつくるのは“人”」ということから、地域包括支援センターとのカンファレンスを行ったケースもあります。防府市では、市民向けセミナーも実施しました。残念ながら、令和6年中には、市民や自治会各位向けのQ-Aを完成させることができませんでした。
最後に、当社団の会員の多くは、成年後見等にも関与していますが、空家や所有者不明・管理不全不動産で困るのは、伝統的宗教との連携が不足しているということです。
やらねばならないことは、本年も多数かつ多様です。各位のご理解を得て、粘り強く大きく前進していきます。
より一層のご協力、よろしくお願いいたします。
理事長 中山修身